村上春樹風に日記を書いてみるという楽しみ方

 「ノルウェーの森」をはじめとするベストセラー作品をいくつも執筆し、日本人作家の中でノーベル文学賞に一番近いとされている村上春樹さん。そんな村上春樹さんの小説が好きという方は多いのではないでしょうか。

私もその一人です。
村上さんの小説をよむと、非現実的な世界観の中でも、景色や匂い、温度、そして感触や感情までも自分がその場にいるような感覚を覚えます。

村上春樹風に日記を書く

そんな村上春樹さんのような文体で日記を書いている方がいましたので紹介します。

<抜粋>
店に入ると、中年の女性店員がカウンター越しに「いらっしゃいませ」と言った。
酒か煙草にやられているのだろう、ひどくしわがれた声である。
胸の名札に「瓜野」と書かれている。
オーナー兼、店員なのだろうか。
瓜野さんに、きんぴらのモスライスバーガーと、モスチキン、それにモスの飲むゼリーを注文した。
瓜野さんはハスキーボイスで奥の厨房に注文を伝えた。
先に会計を済まし、注文の品が出るのを席について待つことにした。

自分の好きな作家さんの文体をまねるというのは、日記を楽しむ一つの手法ですね。

目に映るもの、そこから想像したものを、「~ている。」「~である。」「~だろうか。」という文末で書いていくと小説の雰囲気が出てきます。

比喩表現(ひゆひょうげん)

電車は混んでいて、おまけによく揺れた。おかげで夕方彼女の部屋に辿りついた時には、ケーキはローマの遺跡みたいな形に崩れていた。

村上春樹さんの小説の特徴と言えば豊富な比喩表現です。小説の中にちりばめられた豊富な比喩表現によって、文字で表現された世界がいっきに頭の中にリアリティーをもって広がります。

見たもの、感じたことに対し、日常的に比喩表現を考えることは、多くの時間が必要で困難であるように思います。そんな中でも、少しでも比喩表現を日記に加えたいという方は、以下のページを参考にしてみてはどうでしょうか。

(笑う)紙のように顔をクシャクシャにして笑う
(天気)今にも雨が泣き出しそうな日曜日の朝
(子供)ころころと転がる子犬のような女の子

このような比喩表現が日記に加えられれば、日常の記録としていた日記に奥行きが出てくるのではないでしょうか。


では、「徒然日記」で素敵な日記ライフを引き続きお楽しみください!

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